顔のたるみの改善方法

たるみの原因として考えられるさまざまな生活習慣や改善方法、美容整形外科で受けられる「フェイスリフト」など、たるみの解消のためにできるさまざまな改善方法を紹介したいと思います。

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顔のたるみは老けて見える大きな原因

私たちは年齢を重ねていくごとに、それぞれの年齢に応じた表情へと変化していきます。しかし年齢よりも老けて見られる場合、お肌の「たるみ」が原因となっている可能性があります。
人間の肌は年齢とともにコラーゲンなどの弾力性のある成分が減少し、さらに顔の表情筋の力が弱まることで、顔のたるみが促されます。
顔のたるみはすっきりとしたフェイスラインを崩すだけでなく、ほうれい線などのシワの原因になったり、目元のしわなどの原因にもなります。

たるみの原因

女性ホルモンの減少

女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類が分泌されますが、エストロゲンは角層の水分を保持して皮膚に潤いを与える働きのほか、真皮層のコラーゲンを増量させる働きを持っています。
プロゲステロンについても、妊娠中に肌に水分を保持したり、皮脂の分泌を促進するといった働きがあります。これらの女性ホルモンの分泌量が減ることで、肌のコラーゲン量が減り、しわやたるみの原因になってしまうのです。

コラーゲンをつくるために必要なたんぱく質やビタミンCが不足

たんぱく質は筋肉などの原材料にもなるため、ダイエットなどで無理に制限するのではなく、意識的に摂取するようにしましょう。
ビタミンCについては、意識的に摂取している人でも、喫煙などの嗜好品によってビタミンCが壊される可能性があります。また、食べものや飲みものなどから十分にビタミンCが摂取できていないと、肌の土台となるコラーゲンが生成されにくくなります。

睡眠不足や不規則な生活

肌は常に新陳代謝を繰り返して新しい肌細胞へと生まれ変わっていますが、睡眠不足や極端な生活習慣はホルモンバランスに悪影響を与えるため、皮膚の新陳代謝を阻害する原因となります。

表情筋の衰え

普段無表情で仕事や勉強などに向かい続けていると、顔の奥にある表情筋が鈍り、肌からハリが失われてしまいます。普段からこまめに表情をつくったり、顔の体操を取り入れるなど、小さな工夫を継続することが大切です。

BMIが19以下のやせ型の人については、痩せによってほうれい線が浮き出て見える人が少なくありません。この場合たるみというよりも、やせている事によってくっきりとほうれい線が見えるもので、たるみとの直接の関係はないと考えられます。

今すぐ始められるリフトアップ方法

リフトアップとはその名の通り、顔のたるみを取って上に皮膚を引き上げる方法です。たるみの原因が分かった後は、生活習慣などを見直すなどして、改善方法を試してみてください。

たるませない生活習慣

リフトアップといっても、すぐに肌が上に持ち上がるわけではありません。むしろ皮膚が下垂するのを防ぐことがリフトアップの方法となります。
たるみを作らないためには、まず喫煙の習慣をなくす(もしくは減らす)こと。喫煙によってビタミンCが壊されると、コラーゲンの生産量が減って顔の土台が崩れ、たるみの原因となります。
また、乾燥を予防することも肌のハリを保つために有効な改善方法です。特に紫外線などを浴びると肌に水分を保持するヒアルロン酸などが減少するため、肌からハリが失われてしまいます。
食事では肌の弾力に関わるたんぱく質やビタミンB群、ビタミンCなどを摂るようにして、偏った食事を避けましょう。
スマートフォンなどに釘付けになり、前のめりの姿勢になることもたるみの原因となります。「猫背」がクセになってしまうと、首の後ろの筋肉が縮んで顔全体が下に引っ張られるようになります。背中を丸めるのを避け、極力良い姿勢を続けるだけでもたるみの解消に役立ちます。

頬のたるみ解消に効果的なマッサージ法

頬のたるみやほうれい線が目立つ場合は、以下のマッサージ方法を試してみてください。

  • 片側の手でほうれい線が消えるまで頬の肉を持ち上げます。
  • 反対の手でほうれい線の下にある口角あたりを適度な圧でマッサージします。
  • 口角まわりがほぐれたら、口の中から舌でほうれい線付近を撫でるようにして、硬さを取り除くようにマッサージします。

見落としがちの頭皮マッサージ

頭皮と顔の皮はすべて一枚の皮として繋がっているため、頭皮の血流を改善するだけでも顔の血流がアップします。血流が良くなると肌の新陳代謝が活発になり、細胞の入れ替わりが促進されるため、たるみの原因を取り除くことができます。

方法を間違える逆効果

ただし頬のマッサージでは、強い力や圧をかけすぎると逆効果に転じてしまう可能性があります。顔の筋肉を軽くほぐしたり、コリを取る程度なら問題はありませんが、力を込めすぎるとかえってシワになったり、何度もゴシゴシとこすることで摩擦によってシミが増える可能性があります。
顔は常に紫外線や外気などにさらされ、ダメージに敏感な状態になっています。そこへ強い力をかけると、さらにストレスが蓄積し、たるみ以外のトラブルに繋がってしまうため、注意が必要です。

現実的に言うと、マッサージでたるみを改善することは無理...

自宅でできるマッサージは、新陳代謝や老廃物の代謝を促すのは大きな目的のため、「たるみが改善された!」目に見えるような効果を実感することは短期間で難しいです。さらに、生活習慣の改善やマッサージは、たるみが気になる前や、気になり始めるときに効果が感じやすく、予防として有効な方法です。たるみがかなり深刻な状態になってくると、自宅でのケアは効果を実感しづらいでしょう。

確実にたるみ改善効果を実感したいなら、やはりたるみを改善できる「美容医療」を検討することがおすすめです。一般的に知られている「切るフェイスリフト」と最近人気のメスを使わない、ラジオ波による施術「サーマクール」が人気。

切るフェイスリフト

フェイスリフトは切開をともなう物理的なリフトアップ施術です。耳の手前で切開を行い、肌を斜め上に引き上げることでほうれい線を目立たなくすることができます。たるみについても同様に、切るフェイスリフトによって美しいフェイスラインを形作ることが可能になります。
切るフェイスリフトは最小限の切開で済むだけでなく、技術の進歩により傷跡も目立ちにくく、リスクを最小限に抑えながら確実な効果が実感できるようになりました。
物理的にたるんでしまった肌を、同じく物理的な方法によって引き上げることによって、満足のいく見た目を手にすることができます。いつまでも若い見た目を維持したい方におすすめの施術となっています。

切るリフトアップの施術内容の紹介

フェイスリフトにはいくつかの手法がありますが、もっとも手軽にできるものが「マイクロリフト」と呼ばれる方法です。

耳の上方に3cm程度の切開を行い、そこに沿って頬のたるみを切除し、肌を引き上げます。他のリフトアップ法と組み合わせるとさらに効果が高く、傷跡は最小限で済むために、髪をアップにしてもまったく傷が目立ちません。

フェイスリフトはどの病院でも行われていますが、採用されている術式により微妙に仕上がりが異なる可能性があります。たるみに応じて柔軟にデザインを行う方法や、微妙なカーブなどに対応できる術式もあります。

事前にどの程度の見た目に仕上げたいかを医師と話し合い、最適な方法を選択すると良いでしょう。

費用相場

フェイスリフトやリフトアップの相場としては、40万円~80万円の間が一般的です。オプションとしていくつかの術式を組み合わせる場合もありますが、すべての術式やオプションが組み込まれている場合もあります。
フェイスリフトは自由診療のため、具体的な費用についてはクリニックによって変化します。事前に料金相場を確認し、予算内でどの程度のフェイスリフトが可能かを判断されると良いでしょう。

効果を実感しやすい

物理的に下垂、もしくはたるんでしまった部分を引き上げるという点で、フェイスリフトは多大な効果を発揮します。切開をともなう手術ですが、大掛かりなものではなく、余分な部分の皮膚を取り除くだけで施術は終了します。
余分な部分が取り除かれるため、顔の皮膚や脂肪などでたるみの程度が酷い方は、フェイスリフトを受けるだけで劇的な効果が実感しやすくなります。

傷跡も目立たない

フェイスリフトに関する不安や疑問の一つに、「傷跡」の問題があります。切開をともなう施術のため、仕上がりだけでなく傷跡についても不安に感じる方が少なくないようです。
フェイスリフトの場合、傷跡が残るのは耳の周りになります。マイクロリフトの場合もみあげと耳の間に3cm程度、一般的なフェイスリフトは顔と耳の境目に傷跡ができます。
しかし傷跡と目立たないように縫い合わせるため、傷が治った後は切開傷がほとんど目立たなくなります。髪の毛で隠してしまえば絶対に気付かれることはありませんし、アップスタイルにしてもサイドに髪を流しておけばほとんど気付かれることはありません。
フェイスリフトは基本的に「目に付きにくい場所」を探して最小限に切開するため、傷跡を小さくすることが可能です。不安な場合はリスクの少ない施術を検討するか、経験豊富な医師に依頼するなどして、リスクを最小限に抑えるようにすると良いでしょう。

メスを入れるのでダウンタイムが長め

マイクロリフトやフェイスリフトは顔に直接メスを入れる施術のため、術後は多少の腫れなどが生じたり、痛みを生じる可能性があります。傷は最小限のサイズに抑えてもらえますが、完全に塞がり、癒えるまでには最低でも1週間程度の時間がかかります。
傷口が塞がってもまだ傷跡が目立つケースもあります。そのような場合、ダウンタイムとしては2週間程度の期間をみておくと良いでしょう。ただしマイクロリフトなどの規模の小さな施術は、1週間程度でほとんど気にならないレベルに落ち着きます。

初心者におすすめ:切らないたるみ治療

切るフェイスリフトとは別に、切らないたるみ治療というものも存在します。

こちらは「脂肪溶解注射」「サーマクール」「ウルトラセル(ULTRAcel)」など、いくつかの方法が適用対象となりますが、繰り返すことで効果が現れるものもあれば、反対に繰り返すとかえって老け込んで見えるものまでがあります。

まずはカウンセリングを受け、自分にどのような施術が合っているかを確認することが大切です。また、たるみの原因に直接アプローチできる施術を揃えているクリニックにかかることがポイントです。

顔のたるみ治療にはいくつかの方法がありますが、医師によっては切開付きのリフトアップを勧めてくるケースもみられます。ただしすべての医師がリフトアップに高い技術力を持っているとは限らないため、勧めに流されず、自分にどの治療が向いているのかじっくりと検討するようにしましょう。

顔の部位別の最適な施術種類

頬のたるみは、脂肪・皮膚・筋肉とそれぞれに原因があります。脂肪のみでたるみが起きている場合は脂肪吸引治療がおすすめですが、脂肪吸引は切開をともなうため、抵抗がある場合は脂肪溶解注射に替えることができます。

脂肪溶解注射は、脂肪を溶かす薬剤を直接皮下に注入することで脂肪の量を減らすことができる施術です。溶かされた脂肪は体に残らずにそのまま排出されるため、安全かつ確実にたるみ取り効果が現れます。(脂肪溶解注射の効き目には個人差があり、3回以上の注入が基本となります)
皮膚そのものがたるんでいる場合はフェイスリフトなどによって直接余分な皮膚を切り取る方法がおすすめですが、大掛かりな施術に抵抗がある場合は、サーマクールと呼ばれる方法に替えることができます。

サーマクールは皮膚の表面を熱することなく、皮膚の内部のみに熱を生み出して、コラーゲンを収縮させることができます。皮膚表面は冷却ガスによりクーリングされるため、強い熱による痛みがなく、皮膚の内部のみをしっかりと引き締めます。
重力により下がってしまった頬はもちろん、首や口元、まぶた、お腹や腕などさまざまな部位に適用することができます。

サーマクールとは別に、「ウルトラセル(ULTRAcel)」と呼ばれる施術方法もたるみに高い効果を発揮してくれる施術です。

ウルトラセル高密度焦点式超音波(HIFU)を用いた施術で、目標となる深さに限定して熱作用を与えることができるすぐれた機器です。
皮膚の下にある皮下脂肪にはもちろん、その下にある筋膜にも熱を与えることができ、熱作用による即自的なコラーゲン収縮効果、コラーゲンの再構築作用をうながします。
目元の小じわなど顔にできるシワはもちろん、毛穴の引き締め効果やハリを取り戻したい場合にも使用することができます。

効果の持続時間

脂肪溶解注射の効果は基本的に永続的となります。一度溶かした脂肪は、太るなどして元に戻らない限りはずっとそのままなので、脂肪由来のたるみには大変効果的です。
ただし脂肪溶解注射を打った後は適度に運動などをして、リバウンドなどを起こさないように注意しなければなりません。

サーマクールの場合、効果は1年程度となっています。施術から2,3日は軽い皮下火傷を起こしていますが、1ヶ月から2ヶ月にかけて徐々に皮下のコラーゲンが収縮し、たるみの解消効果が生まれてきます。
2ヶ月を過ぎてから半年後までは硬さが取れ、自然な印象が生まれます。1年が経過するまでにだんだんと元の状態に戻っていくため、高い効果を引き出したい場合は継続的な照射が必要です。

ウルトラセルの持続時間は約6ヶ月から1年間となります。照射してから皮膚の深部が収縮し、引き締め効果が得られますが、それが少しずつ元に戻っていくために1年程度の時間を要します。
サーマクール同様、長期的な効果を得たい場合は継続的な照射がおすすめです。

費用相場

脂肪溶解注射の費用相場は、注入量によって変わります。1本(1cc)あたりの料金は5,000円~10,000円以上までと幅があります。2本以上セットになるとお得になるキャンペーンを行っているクリニックもあります。

サーマクールの費用相場は、目元のたるみに特化した「サーマクールアイ」だけでも50,000円以上はかかります。頬などの広い場所へのたるみには、通常のサーマクールが使用されますが、その場合10万円以上~30万円程度の価格帯となり、自由診療のためクリニックによって価格が変わります。

ウルトラセルの費用相場もサーマクール同様に、10万円以上の価格が基本となっています。照射回数やキャンペーンの有無によっても価格は変動します。

サーマクールと脂肪溶解注射を組み合わせたり、ウルトラセルとフェイスリフトを組み合わせるといった複合的な治療が可能なクリニックもあります。その場合、各施術ごとの料金を足し合わせる以外にもオプション料金として追加できる場合もあります。

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